[Japan] Tableau Ambassador Spotlight - Shinichiro Murakami

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    今回は、アイダホ州ボイジ市在住のタブローアンバサダー、村上真一郎(Shin)さんのスポットライトです。

    Shinさんは、日本出身で、「タブローコミュニティアンバサダー」になられて約1年です。タブローコミュニティには、2年半ほど前から参加されていて、今では最も精力的に活動されているアンバサダーの一人です。過去1年間で、Shinさんが解答やアドバイスで貢献した投稿数は、なんと2747ポストを数えます。さらにそれらのうち、509ポストが「正解」に、369ポストが「ヘルプフル」にマークされました。

     

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    1時間のインタビューを通じて、以下の15の質問に答えて頂きました。できるだけ会話を忠実に表現するため、文法上の不備などはお許し下さい。では、以下の対談をお楽しみ頂き、コミュニティでShinさんと繋がりましょう!

     

    Amanda:まずはShinさんご自身について。どちらのご出身ですか?

    Shin:出身は日本です。東京ではなく、関西の小さい町に住んでいました。2010年に海外短期赴任でアイダホ州ボイジ市にやってきて、2012年にこちらUSの会社に転籍しました。

    Amanda:タブローを お使いになられてどれ位になりますか?

    Shin3年か4年ですが、頻繁に使うようになってからは2年程度です。もともと個人で使っていたのですが、2年前に、会社が他のアプリケーションの代替としてタブローの導入を決定したので、その後は会社の業務で、より頻繁に使うようになりました。

     

    Amanda:データソースは主に何を使われていますか?

    Shin:主にはMicrosoft SQL Serverとエクセルです。

     

    Amanda:どのような場面でタブローを使われていますか?仕事、プライベート、あるいは他の何らかの場面で使われているのでしょうか?

    Shin:主に使うのは業務上です。コミュニティにも時間を割いていますが、プライベートといえるのかどうか。。

    Amanda:コミュニティというのは、会社内、それともタブローコミュニティですか。

    Shin:どちらもサポートしていますが、質問はタブローコミュニティの方が圧倒的に多いですね。

    Amanda:タブローコミュニティのことは、どのようにして知られたのですか?

    Shin:私が最初の質問を投稿したのは2015年の9月です。その前に、タブローのセールスの方を通じてテクニカルなサポートを得ていて、何度も電話会議を設定してもらったのですが、一部未解決な問題が残ってたんですよね。ある日、セールスの方から「コミュニティの方でも質問してみてはいかがですか」と薦められたんです。その言葉に従って、質問を投稿してはみたものの、解答が得られるかどうかに関しては半信半疑でした。ちなみに、こちらがそのときの初投稿です。

    Question regarding running total

     

    24時間かそこらで、最初の返信をもらいました。返信内容そのものは、「正解」ではなかったんですが、その後、後から参加してきたコミュニティメンバーと、「それがだめならこれは?」「まだ答えが合わないですね」「じゃあこっちのアプローチを試してみたら?」といったやり取りを続けました。

    数日間のやり取りで、最終的に望んでいた解答に辿り着いたんですよ。内容は在庫計算についての質問で、いま読み返してみると、初心者だったんで、「エクセルだとこんなに簡単なのに、タブローやとなんで出来へんの?」みたいなコメントを書いていますね。今なら、エクセルとタブローとは全く別物で、どっちにも長所短所があることは十分わかりますけどね。当時はヒヨっ子だったので、タブローが何たるか、基本的な概念を理解するのに苦労していたんですね。たぶん、他の初心者の方も同様だとは思いますが。

    Amanda:なかなか良いスタートですね。その後で、Shinさんご自身もコミュニティ内で他の方の質問に回答されるように なったのですか?

    Shin:そうなんですよ。投稿された質問を見ていると、他の人も、私と同じようなことで困っていることが分かって、それなら私も、解決の手伝いが出来るのではないかと思いました。回答を始めて最初の頃は、私の解答自身が必ずしも「正しく」ないことが、もちろん(多く)ありました。でも、間違ってると、他のタブローエキスパートの人たちが手助けしてくれるので、問題ありませんでした。私自身も、解決への別のアプローチを学べたし、また過去のQ&Aを見ること自体が、多くの新たな発見につながることも知りました。なので、自分もコミュニティを支える一員になりたくて、積極的に質問を読み、回答にチャレンジするようになったんです。

     

    実を言うと、多くのケースで、私が「それはタブローでは出来ないですね。」と解答した直後に、Yuriy Fal Jonathan Drummeyといった他のエキスパートたちが、「ちょっと待って!こういうアプローチで解決可能だよ」と助け舟を出してくれました。まだまだコミュニティから学ぶことはたくさんあるんです。。。

     

    Amanda:素晴らしい体験ですね。本当に刺激になりますね。

    Shin:そうなんですよ。私にとっては、オンラインビデオのトレーニングコースとかを通じた学習とは全く違うものなんです。「現場の問題」に解決策を示すというのは、ユーザーの「生の声」を聞くことで、座学とは全く違います。医学でいう「臨床」みたいなものですね。それに質問者とのコミュニケーション自身が、私にとっては楽しかったです。ホント、アットホームで楽しいコミュニティなので、その中の一員であることが誇らしいですし、このコミュニティが大好きです。

    とは言え、よくよく考えると私自身、どうしてタブローとタブローコミュニティにそこまで入れ込めるのか、よく分かりません。まあ無理やり答えを探すと、例えが適切かどうか分かりませんが、ロールプレイングゲームで武器を手に取るとき、ある人はピストル、別の人はライフル、また別の人は大砲、剣、槍、等なんでもいいのですが、それぞれ得意とするものが出来てくるように、私が、困っている他の人を助けるのに、「タブロー」が最も適したツールであったということですかね。やっぱりよく分かりませんが、ともかく、タブローのこともコミュニティのことも大好きです。

     

    Amanda;その例えはいいですね。タブローが、他のどのツールよりも自分がうまく使いこなせるツールってことですね。

    Shin:そうですそうです。もちろん状況に応じて他のツールも考えないといけないんでしょうが、現状の私のスキル・経験値からすると、タブローが私にいちばん相応しかったということでしょう。まさに「これこれ、これこそ長年求めてたツールだわ」というのが実感です。

     

    Amanda:タブローコミュニティのいいところはどういうところですか?

    Shin:最初の質問を投稿したときに、素晴らしく好印象を受けました。コミュニティには、才能豊かで、情熱的で、献身的な人がいっぱいいます。それに私自身にとって、コミュニティは最も役に立つ「学びの場」と言えると思います。

    それと、アンバサダーに選出されてからは、他のよく知られたアンバサダーの方々とコミュニケーションを取る機会があって、コミュニティ内でアンバサダーがどのような活動をしているか知りました。長く問題となっている案件に関しての「歴史的経緯」も学びました。

    それから正直、時折、コミュニティ内での活動でフラストレーションを感じることもあるんですけど、そんな時には、Shawn/ Toby / Simon 、その他のアンバサダーの方が師匠としてアドバイスをくれるんですね。彼らの経験はすごく貴重で、いつも価値のある助言をしてくれます。いい人たちばかりです。

    最近では私は、コミュニティ内の人々は皆、タブローのコアバリュー「人々がデータを見て理解するのを助ける」を拡げるのに、一緒に航海に出た「同志」みたいに感じています。

    私自身の力は弱いですが、引き続きこの役割を果たせたらいいなと思っています。実際私も、タブロー以外のコミュニティに質問して丁寧な回答をもらうことがあります。こと、タブローに関しては、私自身が解答者側になれます。こういった「相互補助」的な関係もいいなと思っています。

     

     

    Amanda:過去に携わったタブローに関するプロジェクトで、いちばん良かったのはどんなプロジェクトですか?

    Shin:あまり大したことはやってないので、今から挙げる例は小さ過ぎる例になるかも知れないことは前置きしておいて。。。私がやったのは、一連の多数のグラフをエクセルからタブローに切り替えることでした。新しい会社だと問題にすらならないことばかりなのかも知れませんが、私の会社で実行するには、いろいろと問題がありまして。。。

    私のグループでは、公式データはエクセルファイル形式で保管されてて、エクセルピボットとマニアックに作られたマクロを使って、数時間かけて、幹部経営会議で使用する多数のグラフを作成していたんです。間違いないことですが、タブローを導入すれば、グラフ作成/編集時間の短縮だけでなくて、ウェブ上でのインタラクティブな機能を提供できる格好のケースでしたよね。

    しかし、です。ことは一歩一歩、進める必要がありました。具体的に言うと、パワーポイントに貼り付けるためのグラフ作成を、エクセルではなくタブローで行う、というところからのスタートだったんです。つまり、折角のタブローの魅力=インタラクティビティ=など一切アピールせずに、エクセルグラフの代替グラフを作成する必要があったんです。そうです、こういう課題に関しては、エクセルグラフは、なかなかの強敵なんですよね。

    いまあるグラフは、経営幹部の間では、非常に見慣れたグラフで、「変えない」ことに結構な執着があったんですよ。なので、フォーマット変更に関しての柔軟性は、本当に乏しいものでした。他の利点ももちろん説明はしましたよ。でも、他の大勢の反応は、「やっぱ、このフォーマットは変えないほうがいいんじゃね?」という方向でした。いやいや、私自身にとっては、ヘッダータイトルの位置とか枠と枠の間のスペースとかって、「どっちでもいいんじゃね?」と思ってたんですけどね。まあ、多勢に無勢ということで、これらは必要不可欠な要素となりました。

    • ちょっとお恥ずかしい話ですが、折線グラフとエリアグラフを重ね合せるビューに関してです。私はその時まで、「折線グラフ」は積み上げ出来ないと堅く信じていました。多くの方は「そんなの簡単」(Analysis è Stack Mark è On/Off)と思われるでしょうね。思われない場合は、勉強が足りないです。(笑)

    残念ながら、その頃の私は、その機能を見落としてたんですね。同僚に「こうすればできるよ」と教えてもらうまで知りませんでした。普段、彼女には「タブローで分からんことがあったら何でも聞いて」なんて言ってたので、かなり恥ずかしい思いをしました。

    ともかく、数々のメジャー/マイナーな困難を乗り越えて、最終的にはパワーポイント上のグラフの置換えに成功しました!  ですので次は、ウェブ上でレポートを見れるようにすることでした(やっと本番)。こちらも、大小多くの要望を調整する必要があった上に、もともと私は、データコネクションに関しては訳が分からないままやってたんで、結果、

    1. Data Extract Appendを駆使してデータを追加する è システムにお願いしてデータベースを新規作成
    2. SQL serverへのLive Connection しか知らず、反応速度が非常に遅い è Extract++Live コネクションを学習

    などなど、基本的なことを後追いで学んでいきました。

    最終的なダッシュボードは、数々の要望に応えた結果、多くのフィルタ、パラメーターなど機能盛り沢山のものになっちゃいました。基本的にはVizはシンプルなものの方が良いのですが、我々のケースは、いろんな関係者が、様々な角度から様々な分析を行う必要があるため、多彩な機能は、結果的には全部、「つけといて良かった」って感じになりました。

    これらを通じての学びなのですが、デスクトップ上で、いろんな機能つきのダッシュボードを試作するのはもちろん重要です。が、それはひとつのスタート地点に過ぎないんですね。最終的に誰が見るのか、データベースの更新の方法や頻度、コネクションの種類、データソースのサイズ、などなど、運用までイメージした検討は、それ以上に重要です。一定の完成度になってしまうと、後から変更することがすごく大変になってしまいます。

    とにもかくにも、結果的には我々の業務の改善は著しいものがありました。近頃は、チームのみんなが、私がパブリッシュしたダッシュボードを活用して、本当に様々な角度からの分析を行っています。私自身、「こんな分析の仕方があったんだ」と驚くくらいです。

    それに加えて、がむしゃらに訳のわからないまま、本当に様々な苦労に直面したので、その経験が、今では非常に役に立っています。社内外問わず、課題を抱えている人がどこで躓いているのか、手に取るように分かるので、「そっち行ったら道ないよ」って感じで、正しい方向を教えることが出来てると思います。

     

    Amanda:タブローの機能の中で、お気に入りのものは何ですか?

    ShinLODは好きだし、様々なDate関数も好きです。でも、最近はUnionがお気に入りです。重複データを意図的に作成するのに非常に便利です。ひとつの例はウォーターフォールチャートを作成するケースで、こちらに簡単な説明を記載しています。

    ウォーターフォールチャートの一例 -

    よくあることですが、新しい機能がリリースされても、本当に使いこなせるようになるには一定の時間と経験が必要だと感じています。Unionは、バージョン9.3でリリースされたのですが、今理解している使い方をマスターするには、半年程度かかったのではないかと思います。

     

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    Amanda:これからもっと学びたいことはありますか?

    Shin:タブローは非常にパワフルなツールですが、時々、データソースそのものが、タブローのコネクションにうまく合わないケースがあります。 いろんなケースの中で、「タブロー単体でやるのに適したケース」「タブロー単体では出来ないケース」「タブロー単体で出来るが、非常に手間がかかるケース」があります。タブロー自身が、クロスデータベースジョインやスマートジョインといったデータベース接続を強化していますが、こと、ブレンディングに関しては、反応速度が極端に遅くなります。

    最近、ETL ツールの基本について学び始めて、「ETL ツール+タブロー」の組合せで、もっともっと多くのことができると思い始めています。もちろん、タブローサーバーについても学びたいです。

     

    Amanda:将来に向けて、いちばん大きな要望は何ですか?

    Shin:小さな要望かも知れませんが、質問や要望が散見されるのが、横並びの棒グラフと折れ線グラフを重ね合わせた「複合グラフ」です。コミュニティの多くのユーザーが、複数のディメンションに複数のカラーを合わせて、棒グラフと折れ線グラフを一緒に表示したいと思っています。回避策はあることはあるのですが、非常に面倒なのと、ディスクリートの軸に対しては使えないので、この機能を追加して欲しいと思っています。

    ちなみに、アイデアのリンクはこちらです。

    Side-by-Side Bar Chart combined with Line Chart

     

    Amanda:コミュニティの新たなメンバーあるいはタブローを始めた人たちにアドバイスはありますか?

    Shin

    コミュニティの新規参加者の方へ:お願いですから、パッケージドワークブックを添付してください(泣)。添付してもらえば、どんな些細な質問をしてもらって構いません。

    先に話したように、私は、それぞれのステップで様々な苦労をしました。既存のレポートを新しいものに置換えるのはいつでも難しいですからね。コミュニティでも時々、驚くような非効率なタブローの使い方をされているケースもあります。でも多くの場合、それは質問者のせいではないですね。それぞれの質問に背景があるんです。投稿を読み、コミュニケーションを取る中で判明してくる「ワークブック作成の経緯や、制約条件の背景」を知るのは、「その苦労、分かる分かる」って感じで、逆に興味深いです。

    間違いなく言えるのは、「その問題で困っているのはあなだけではないですよ」ってことです。ですので、質問を投稿して、何に困っているかを公開することは、それだけでも、他の人を助けたり勇気付けたりすることになります。

    あと、強く勧めたいのは、「自分でも解答にチャレンジしてみてください」ということです。質問に答えることは、いちばん有効な学習の手段です。確信して言いますが、私が学んだほとんど全てのスキル、便利な使い方、裏技は、コミュニティのQ&Aを通じて得たものです。エッヘン。

    あなたの解答が間違っていたり、ベストアンサーでなかったとしても、気にする必要は全くありません。誰もバカにしたりしません。それに、逆にいいことでさえあるのは、もし間違った解答を訂正されたら、自分自身が学ぶ機会を得る訳だし、そんな時には、新たに覚えたことを絶対忘れないですから。。。

    新しいアンバサダーの方へ:ともかくベストを尽くしましょう。ひとつの問題がうまくいかなくても、気にすることはありません。助けを求めている人は大勢いるので、気分を変えて、他の質問を見回してみてください。以上は、私自身へのアドバイスでもあるんですけどね。

    タブローを使用しているけど、コミュニティに参加されてない方へ:

    もっともっと沢山の人がこの素晴らしいコミュニティに参加してくれると嬉しいです。自力で解答を探す努力が必要なときもありますが、このコミュニティを使えば、ほとんど全てのケースで解答が得られます。「知っている」と「知らない」の間には何ともし難いギャップがあります。このコミュニティのメンバーは、いつでもあなたを手助けできますので。

     

    我々アンバサダーをはじめとするコミュニティメンバーは、このコミュニティを「質問を投げれば、短時間で質の良い解答が常に得られる場所」として機能させるために、日々活動しています。最近、新しいアンバサダーも増えたので、新メンバーと一緒に活動するのがとても楽しみです。

    それでは、Enjoy TABLEAU!

    AmadaShinさん、どうもありがとうございました。タブローコミュニティでの、アンバサダーおよびユーザーとしての貢献に感謝します。

    みなさん、Shinさんのプロフィールを見るのと合わせて、ぜひShinさんをフォローして、最新の投稿をチェックしましょう!

     

    To read Shin's Ambassador Spotlight in English and to see community member comments please visit this link: Tableau Ambassador Spotlight - Shinichiro Murakami